早口言葉から見えてくる魅力や効力を体感されませんか?
  英語を理解するというより、
 英語に触れるということから、
 早口言葉が英語を身につける道具になるかもしれません。
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  頭韻を踏んだ早口言葉
 「瓜売りが瓜売りに来て瓜売り残し売り売り帰る瓜売りの声」
  これは2種類の「うり」を組み合わせた“うり尽くし”の作品で、
 日本語では「畳語(じょうご)の早口言葉」と呼ばれることがあります。
  「瓜」と「売り」が互いの意味を壊そうとぶつかり合う中で、
 音読者は、黙読時につかんだはずの内容が崩壊していくような混乱状態に陥るようです。
  早口言葉は「音声を巻き込んだ頭の体操」であり、
 話をする職業を目指す人にとっての必須の練習台になるそうです。
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  そこで「瓜売り」の英語バージョンと呼ぶべき作品を紹介します。
  feltという語の2種の品詞を組み合わせた次の早口言葉です。
 ここでのfeltには、名詞の「フェルト」と動詞の「触れた、感触があった」の2つの意味があります。
  Of all the felt I ever felt, 
 I never felt a piece of felt 
 Which felt as fine as that felt felt, 
 When first I felt that felt hat’s felt. 
 (私は、これまで触れたすべてのフェルトの中で、
 初めてあのフェルト帽のフェルトに触れたときの
 あのフェルトの感触のように
 すばらしい感触のフェルトには
 一片たりとも触れたことがない) 
英語に触れた気がしませんか?